熊本県最北端、山あいに広がる人口約6,000人の小さな町・小国町。
森と水、温泉に囲まれたこの町には、自然とともに過ごす、のんびりとした暮らしがあります。
都会のような便利さとは少し違いますが、その分、季節の移ろいや人との距離の近さを感じながら、自分のペースで暮らしをつくっていける場所です。
「小国暮らしの窓口」では、住まいや仕事、地域との関わり方まで、移住前も移住後も寄り添いながらお手伝いしています。
熊本県最北端、山あいに広がる人口約6,000人の小さな町・小国町。
森と水、温泉に囲まれたこの町には、自然とともに過ごす、のんびりとした暮らしがあります。
都会のような便利さとは少し違いますが、その分、季節の移ろいや人との距離の近さを感じながら、自分のペースで暮らしをつくっていける場所です。
「小国暮らしの窓口」では、住まいや仕事、地域との関わり方まで、移住前も移住後も寄り添いながらお手伝いしています。
まずはお気軽にご相談ください。
小国暮らしの窓口
小国町は、熊本県最北端、標高400~800メートルに位置する山間の寒冷地です。人口はおよそ6,000人。町の約8割を森林が占め、270年以上続く林業文化が今も暮らしの中に息づいています。九州最大級の河川「筑後川」の源流がある、きれいな水と豊かな自然に恵まれた小国町。
ジャージー牛、大根、ほうれん草、しいたけなど、土地の気候を活かした食の恵みも豊富です。
町の規模は小さいですが、コンビニやスーパー、病院、保育園から高校までがそろっており、田舎暮らしが初めての方にも比較的暮らしやすい環境です。
町のあちこちに温泉があり、日常の中で湯めぐりを楽しめるのも小国町ならではの魅力です。
一方で、冬はマイナス10度近くまで冷え込む日もあり、自然とともに暮らす力も必要になります。
「小国暮らしの窓口」では、空き家バンクや仕事のご紹介に加え、町の案内や地域の方とのつながりづくりまで、移住に関する相談を総合的にサポートしています。また、年に一度、移住者と地元の人が集う交流会も開催し、小国町で長く暮らしていける関係づくりを大切にしています。
移住してきた人たちが、実際にどんな毎日を送っているのか。便利なこともあれば、慣れるまで少し大変なことも――そんな小国町での暮らしを、移住者の声と日常のひとコマからご紹介します。
Iさん / 5人家族
2016年 東京から移住
2016年、東京から家族で小国町へ移住したIさん。40代、5人家族。デザイナーとして町内の仕事に携わりながら、大好きな阿蘇地域の案件、そして遠方の仕事まで幅広く手がけている。
もともと小国を目指していたわけではなかった。けれど、偶然の出会いと、心を強く動かされた風景が、家族の暮らしの場所を変えた。
移住する三年前に、「美しい村」を特集した雑誌を買っていました。移住先を探し始めたときに見返したら、表紙の阿蘇の景色もすごく良くて、そこに載っていたコミュニティに入りたいなと思ったんです。
移住セミナーも、阿蘇エリアが来る日に合わせて行ったんですが、なぜかその日は目当ての町は来ていなくて。代わりに各ブースを回っていたら、小国町の担当者の方と出会い、意気投合しました。実際に一度来てみたら、町の人が本当にいい人ばかりで。それが決め手でした。
東京では、子どもって騒音の対象なんです。電車の中でうるさいとか、邪魔とか言われることもありました。でも小国では、子どもを連れているとおじいちゃんおばあちゃんが寄ってきてくれる。子どもへの接し方が全く違いました。ここは子育てにもいいなと、すぐに思いました。
移住って「どこに住むか」の話になると、やっぱり子育ての環境は大切です。
移住後しばらくは賃貸物件に住んでいましたが、2年前に家を建てました。土地を決めるときに、森林組合に相談したら、ちょうど山を売りたいという人がいて、実際にそこへ行ったら、不思議な感覚になりました。ここに住みたいじゃなくて、「この景色を見ながら死にたいな」と思ったんです。
小国は水が本当においしい。そこに紐づいて、野菜もご飯も本当においしい。
お米は、土鍋で炊かないともったいないと思うくらいです。ご飯が止まらなくて、たくさん食べています(笑)
それから、ここに住んで良かったと思うのは、四季をはっきり感じられること。春が待ち遠しいと、こんなに思ったことはありませんでした。野焼きが終わって山が緑一色になる頃は、本当に気持ちがいいです。
夏も車で走っているだけで気持ちいいし、秋は新米の季節。冬は星空が最高です。
四季を五感で感じられるのは、この暮らしの醍醐味だと思います。
どこでも住めば都だと思います。実際に来てみたら面白い。
ただ、目的は持って来た方がいいと思います。なんとなく来ると、大変なところもあるかもしれない。
それと、直感は大切です。ちょっと嫌だなと思ったら、来ない方がいいかもしれない。でも「ここだ」と思えたなら、その感覚は大事にしていいと思います。
Mさん
2021年 東京から移住
福岡出身のMさんは、九州で就職後、転勤で東京へ。約4年間の都市生活を経て、2021年5月に小国町へ移住した。地域おこし協力隊として観光に関わり、現在はラジオパーソナリティや観光企画など、個人事業主として町と関わり続けている。大好きな温泉につられて移住した小国で、思いがけず、自分らしい働き方と暮らしを見つけていった。
もともと東京で働いていました。コロナ禍で一気にオンラインが普及して、「九州にいても同じ仕事の仕方ができるな」って思ったんです。実家が福岡で、九州に戻りたい気持ちもあって、転職と並行して地域おこし協力隊の募集を探していました。
その時にたまたま目に入ったのが、小国町。温泉があるって書いてあったんですよね。私、温泉が大好きなので、もうそれに食いつきました!
今思うと、コロナがなかったら、たぶん今も前の会社で働いて東京にいたと思います。
小国で暮らして一番感じたのは、1日の中に「余白」があることです。
職場と家の往復だけじゃなくて、仕事終わりに温泉に寄ったり、少し立ち止まったらすぐ自然があったり。東京にいた頃は、朝から晩まで全力疾走して、帰って「ふぅ…」で終わる毎日でした。
今も忙しいのは変わらないんですけど(笑)、それでも1日の流れがどこか穏やかで、余白がある感じがします。土地柄なのかもしれませんね。
それと、小国は「やってみたい」が叶いやすい町だと思います。
経営者や個人事業主が多くて、想いを口にすると「それ、やってみたら?」って返ってくるのがすごく早い。気づいたら話が動き出していて、いつの間にか走り出している、みたいなことがよくあります。
協力隊を卒業してからラジオパーソナリティをしたり、観光企画に関わったりしていますが、どれも最初から想像していたわけじゃありません。やったことはなかったけど、「できそうだからやってみない?」って声をかけてもらって。小国じゃなかったら、今の自分の仕事はなかったと思います。
大変だったことを挙げるなら、やっぱり冬の寒さです。
九州なのに雪が降るし、家も本当に寒い。アパートなんですけど、ファンヒーターがなかったら生きていけない(笑)。灯油が切れたらアウトです。想像以上の寒さでした。
あとは、人との距離の近さ。
一人暮らしなので心細いこともありますが、近所の方が娘みたいに気にかけてくれて、車が動いていないと「風邪でもひいとるかと思った〜」って声をかけてくれます。その一方で、どこに行っても知り合いに会うので、一人になりたい時はちょっと気が休まらないこともあります。
でもそんな時は車に乗ってお出かけします。景色の中を走っていると自然と気持ちが整って、またこの町に戻ってくるとほっとする。人との距離が近いからこそ感じられる安心感も、今ではこの暮らしの一部になりました。
やっぱり温泉は外せません。
カフェに行く感覚で温泉に行けるのは、本当に幸せです。家族風呂に一人で入ったり、仕事終わりにドライブして温泉に入って、そのまま帰ってごはんを食べる。それだけで一日が満たされます。
それと、「いろんな人がくれるごはん」。
ご近所さんから野菜をもらったり、料理を分けてもらったりすることも多いです。たけのこをもらった時、あく抜きが大変そうで一度お断りしたら、次の日にはあく抜き済みのたけのこが届いていて。本当に優しい町だなって思いました。
移住に正解・不正解はないと思っています。大事なのは「合うかどうか」。
まずは一度来て、空気を感じて、ここで暮らす自分を想像してみてほしいです。
私が「ここで生きていけそう」と思えたのは、着任初日でした。
迷子になりながら初めて小国に来て、職場の方にお昼に連れて行ってもらったのが、ここ縁屋さんでした。そこで「どこから来たの〜?」って声をかけてもらって、周りの人も気さくに話しかけてくれて。ちょっと構えていた気持ちが、ふっとほどけたのを覚えています。
小国町の温かい人と、空気と、場所。それに触れた時の感覚が、今もずっと自信になっています。来てみたら、きっとその空気を感じられると思います。
Oさん / 3人家族
2025年 熊本市内から移住
Oさん家族は、2025年9月、熊本市内から移住してきた。お子さんは長期インターン中で町を離れているため、夫婦二人で小国暮らしが始まった。現在は地域おこし協力隊として観光協会に勤務し、オーストラリア出身の夫はアーティストであり英語講師として活動している。
「想像以上に寒いですけど、それ以上に、今の暮らしには満足しています。」そう話すOさんの言葉からは、小国での生活が少しずつ“日常”になってきた様子が伝わってくる。
小国町に移住するきっかけは、夫の一目惚れでした。
景色を見て、もう本当に一目惚れで。「ここがいい」と。
私自身も、初めて来たときに町の景色に感動しましたし、それに加えて驚いたのが人の親切さでした。私は熊本市内で生まれ育っていて、正直、田舎に対しては「人間関係が濃くて大変そう」というイメージを持っていました。
でも小国の人たちは、すごく親切なのに、距離感がちょうどいい。
グイグイ来るわけでもなく、でも困っていたら自然に声をかけてくれる。その感じが、特定の人だけじゃなくて「みんな」だったのが印象的でした。
移住前に案内してくれた人や家の売主さんも地元の方で、みんな同じ雰囲気。「ここなら生活できそうだね」と夫婦で話すようになって、不安が一気に小さくなりました。
正直に言うと、一番大変なのは寒さです。熊本県だし、ここまでとは思っていませんでした。
来る前に「東北並みに寒い」と聞いたことはありましたが、実際に住んでみると、特に家の中の寒さが想像以上で。分厚いダウンを着たまま家の中で過ごすこともありますし、ストーブも何台も使っています。灯油の減りも早いです。
窓に梱包用のプチプチを貼ったり、寒さ対策は手探りでした。窓の結露が凍ったときは、「家の中が冷凍庫!?」って驚きました。
車はスタッドレスに替えていますし、冬の移動はやはり気を遣います。
「大丈夫」と言っていた夫も、実際に越してきてからは「これはなかなかだね」と言っています(笑)。
観光協会の仕事では、小国町の広さに戸惑うこともあります。
思っていたよりずっと広くて、ナビが手放せません。
協力隊の休みの日には、杖立温泉の宿でアルバイトも始めました。ベテランの方たちがいろいろ教えてくれて、思っていた以上に楽しいです。杖立のことも少しずつ知れるし、仕事とはまた違う形で人とつながれるのもありがたいなと感じています。
暮らしの中で楽しみにしていることの一つが、買い物です。道沿いのお店やJAの直売所など、気になるところは全部立ち寄ります。
珍しい野菜や見慣れない食材があると、つい手に取ってしまいますし、分からないときはお店の方や他のお客さんが声をかけてくれることもあります。「これはこうやって食べるといいよ」と調理法まで教えてもらうこともあります。
夫には「なんでそんなに時間がかかるの」と言われますが、それも含めて楽しい時間です。
移住を考えると、いろいろ心配になると思います。
でも小国町について言えるのは、「人柄の良さは本当」ということです。
生活していて困ったことがあっても、誰かに相談すれば親身になって考えてくれる。
移住してから「どうしようもなく困った」ということは、今のところ一つもありません。
寒さはありますし、慣れるまで大変なこともありますが、それを含めて、今は夫婦で満足しています。
この小さな町での生活は、私たちにとって本当に素晴らしいものでした。町の人はとてもフレンドリーで、すぐに馴染むことができました。温泉、食べ物、静かな環境、そして人とのつながり。ここでの暮らしは、毎日小さな喜びに満ちています。
田舎への移住を考えているなら、この場所はきっとすてきな驚きを与えてくれると思います。
霧がかかる山あいの朝。
冬は氷点下、まずは暖房を入れます。通勤は車が必須!
町内で仕事。昼休みにJA朝どり市で野菜を買う。
顔なじみになった方とちょっとした立ち話。
子どもを迎えにいき、町内のスーパーで夕飯の買い物。
家のまわりはとても静か。時折、鹿の鳴き声も聞こえます。
家族で温泉に行き一日の疲れをリセット。星がきれいな夜。











